プログラミングスクールはやめとけ?現役エンジニアが正直に答えます

「プログラミングスクール やめとけ」と検索してこの記事に辿り着いた方も多いのではないかと思います。

高い受講料を払って意味があるのか、独学で十分なんじゃないか、そもそも騙されたりしないのか。お金も時間もかかる話なので、慎重になるのは当然だと思います。

結論から先に書くと、「やめとけ」が当てはまる人は確かにいるけれど、それはかなり限られた人だけ、というのが私の正直な感覚です。多くの未経験者にとっては、ちゃんとしたスクールに通うのはむしろ合理的な選択だと思っています。

ただし、これには条件があります。スクールの中には「これは確かにやめとけ」と言いたくなるタイプも存在しますし、働き方への憧れだけで飛び込むと痛い目を見る、というのも事実です。

私自身、32歳のときに未経験からエンジニアに転職しました。半年スクールに通って準備して、今はSIerでエンジニア実務3年目を迎えています。この記事では、実際にスクールに通った立場から、「やめとけと言われる理由」「本当にやめといた方がいい人」「それでも通う価値がある人」を等身大でまとめてみます。

「プログラミングスクール やめとけ」と言われる理由

まず、なぜ「やめとけ」という声がこれだけ出てくるのか。検索してみると、だいたい理由は次のあたりに集約されると思います。

  • 受講料が高い(数十万円かかるところが多い)
  • 独学でもエンジニアになれる人はなれる
  • 卒業しても転職できなかった、という話を聞く
  • 紹介された転職先がブラックだった、という話がある

どれも、まったくの的外れというわけではありません。実際にこういうケースは存在します。

ただ、ここで一つ整理しておきたいのは、「やめとけ」の中身は人によってバラバラだということです。「自分は独学で受かったからスクールは不要」という人もいれば、「変なスクールに当たって損をした」という人もいて、両者がまとめて「やめとけ」と言っているので、検索すると一気に不安になるんですよね。

なので、この記事では「どういう人にとってやめとけなのか」を切り分けながら話していきます。

「やめとけ」が当てはまる人

最初に、正直に「この条件に当てはまるならスクールは不要かもしれない」という人を挙げておきます。

  • 情報系の学部や大学院を出ている人
  • 独学で、転職活動で戦えるレベルのポートフォリオまで自力で作れる人
  • すでにエンジニアの知人や友人がいて、チーム開発の練習ができる環境がある人

この3つのどれかに当てはまるなら、わざわざ高いお金を払わなくても、独学で十分やっていける可能性が高いと思います。

ただ、正直に言うと、ここに当てはまる人ってなかなかいないんですよね。特に「独学で戦えるポートフォリオを最後まで作り切れる」というのは、見た目以上にハードルが高いです。私の周りでも、独学で始めたものの数ヶ月で止まってしまった人を何人も見てきました。

なので、ここに当てはまらない大多数の未経験者にとっては、基本的にはちゃんとしたスクールに通うのがおすすめ、というのが私の考えです。

本当に「やめとけ」なのはスクールの選び方を間違えたとき

「やめとけ」と言われる失敗談の多くは、スクールそのものというより、スクールの選び方を間違えたことが原因だと思っています。

特に気をつけてほしいのが、スクールのビジネスモデルです。プログラミングスクールには、ざっくり2つのタイプがあります。

  1. 受講者が受講料を払い、その対価として学習と転職サポートを受けるタイプ
  2. 受講者は安価または無料で、転職が決まったときに転職先からスクール側へフィーが支払われるタイプ

問題になりやすいのは2つ目のモデルです。このタイプは、受講者を「どこでもいいから転職させること」がスクール側の収益に直結します。そうなると、本人のキャリアにとって最適かどうかより、とにかく内定が出る企業に押し込もうとするインセンティブが働きがちです。

実は、私自身が通ったのもこの「転職成功時に運営側へフィーが支払われるタイプ」のスクールでした(スクール名は、先方に迷惑をかけたくないので伏せておきます)。受講者側は無料で学べる仕組みだったのですが、だからこそ、紹介される企業の中身は自分でしっかり見極める必要があると感じました。

無料や激安をうたうスクールがすべて悪い、と言うつもりはありません。ただ、「なぜ安いのか」「その分どこで収益を得ているのか」を理解した上で選ばないと、後で「やめとけって言われてたのはこういうことか」となりかねない、ということです。

紹介先の企業は自分で精査する

これは私が通ったスクールにも感じたことなのですが、紹介してくれる企業の精査がもう少し丁寧だといいのにな、と思った場面はありました。

特に避けたいのは、こういう企業です。

  • 規模が小さすぎて、開発というより「何でも屋」になりがちなどベンチャー
  • 事業の方針がころころ変わって、エンジニア業務に集中できなさそうな会社

エンジニアとして手を動かしたくて転職するのに、入ってみたら開発以外の雑多な仕事ばかり、では本末転倒です。スクールに紹介されたからといって鵜呑みにせず、事業内容や技術スタック、口コミは自分でも必ず確認した方がいいです。

それでも私がスクールに通って良かったと思う理由

ここまで注意点を書いてきましたが、私自身はスクールに通って良かったと思っています。具体的に良かった点を挙げると、こんな感じです。

開発の全体像が掴めた

開発に必要なことを一通り学んで、ポートフォリオを作るところまでやったことで、「Webアプリってこういう流れで動いているのか」という全体像が掴めました。これは独学で断片的に学んでいたら、なかなか得られなかった感覚だと思います。

自分の苦手分野に気づけた

一通りやったおかげで、自分が苦手とする分野にも気づけました。私の場合は当時DB(データベース)まわりが苦手で、ここに早い段階で気づけたのは大きかったです。苦手を自覚できれば、あとは重点的に潰していけますからね。

チーム開発の基本を理解できた

これは転職後に一番効いてきました。スクールでチーム開発の基本を理解していたので、実際の業務に入ってからもわりとスムーズに馴染めたと思います。独学だとGitの使い方が自己流になりがちで、ブランチを切らずにいきなりmainにコミットしている、みたいな話もよく聞きます。複数人で開発する現場では、ここに慣れているかどうかで結構差が出ます。

仲間がいたから走り続けられた

正直、これが一番大きかったかもしれません。同じように仕事と勉強を両立して頑張っている仲間がいたので、「自分も頑張らなければ」という気持ちになれました。一人だと、たぶんダラダラしてしまっていたと思います。家族がいて時間が限られている中で勉強を続けられたのは、仲間の存在が大きかったです。

ここは正直、微妙だったと思う点

良かった点ばかりだとフェアじゃないので、微妙だったと感じた点も書いておきます。

カリキュラムの進行が早すぎた

これはわりと感じた点で、カリキュラムの進むペースが速くて、「もう少し腹落ちさせてから次に進みたいな」と思うことがありました。とにかく前に進むので、消化不良のまま次の単元に入っていく感覚があったんですよね。このあたりは、自分で復習の時間を別途確保して補っていました。

紹介先企業の精査

先ほども書きましたが、紹介してくれる企業の選定はもう少し丁寧でもいいのにな、と思いました。ここは自分で見極めるしかない部分だと割り切っていました。

「働き方への憧れだけ」で来ると甘くないという話

「やめとけ」というテーマなので、これは正直に言っておきたいです。

フルリモートやフルフレックスといった、エンジニアの自由な働き方に憧れてエンジニアを目指す。それ自体は悪くないと思いますし、私自身そういう働き方に魅力を感じていた一人です。実際、今は地方で子育てをしながらフルリモートで働けていて、これは転職して本当に良かったと思っています。

ただ、そこにたどり着くまでの道のりは、そんなに甘くはありません。

まず、スクールでの勉強は1000時間レベルでがっつりやる必要があります。私の場合は週30時間を半年続けて、ようやく700〜800時間でした。働きながらこれを確保するのは、はっきり言ってしんどいです。

そして、頑張って転職できたとしても、最初は「未経験エンジニア」としてのスタートなので、給与はそんなに高くありません。私も1社目は前職から年収が下がりました。

もちろん、エンジニアはその後の努力次第で年収を上げていける職種です。これは間違いありません。私も2社目で年収を回収できました。ただ、それは「転職した瞬間に理想の働き方と収入が手に入る」という話ではなく、「学習と実務でコツコツ積み上げた先にある」ものです。

こういう現実をちゃんと理解した上で、「それでもやってみたい」と思えるなら、私はトライすべきだと思います。逆に、楽して自由な働き方が手に入ると思って飛び込むと、「聞いてた話と違う」となりかねません。

よくある質問

Q. 結局、プログラミングスクールはやめとくべきですか?

情報系出身の人や、独学で戦えるポートフォリオを作り切れる人、エンジニアの仲間がいてチーム開発の練習ができる人なら、独学でも十分やっていけると思います。それ以外の多くの未経験者にとっては、ちゃんとしたスクールに通うのは合理的な選択だと考えています。要は「自分がどちらのタイプか」を見極めることが大事です。

Q. 無料のスクールはやめた方がいいですか?

無料だから即ダメ、ということはありません。ただ、無料や激安のスクールは「転職成功時に転職先からフィーをもらう」モデルが多く、本人のキャリアより内定の出やすさを優先した紹介になりがちです。なぜ安いのかを理解した上で、紹介先の企業は自分でも必ず精査することをおすすめします。

Q. 途中で挫折する人はどのくらいいますか?

スクールに通う人は、その時点でかなり覚悟がある人が多いので、簡単に諦める人はあまり見ませんでした。ただ、現職が忙しすぎて勉強時間が確保できず、やむを得ず離脱してしまう人はいました。続けられるかどうかは、本人のやる気以上に「勉強時間を捻出できる環境かどうか」が大きいと感じています。

Q. 30代未経験でも通う意味はありますか?

あると思います。私自身が32歳・家族持ち・地方在住という条件から、スクールを経てエンジニアになりました。30代で時間が限られている人ほど、独学で遠回りするより、仲間とカリキュラムがあるスクールの方が効率的だと感じています。

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Q. どんなスクールを選べばいいですか?

ビジネスモデルが分かりやすく(受講料を払って学ぶタイプ)、紹介先に変な企業が混ざりにくく、学習時間の目安をきちんと提示してくれるスクールが個人的には信頼できると思っています。料金面では、社会人なら専門実践教育訓練給付金で受講料の負担を大きく減らせるケースもあるので、対象スクールを選ぶのも一つの手です。

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まとめ

「プログラミングスクール やめとけ」と言われる理由を見ていくと、その多くはスクールそのものというより、スクールの選び方を間違えたことが原因だと思います。

本当に「やめとけ」が当てはまるのは、独学で戦えるごく一部の人だけ。それ以外の多くの未経験者にとっては、ビジネスモデルと紹介先をきちんと見極めた上でなら、スクールは十分に通う価値があると私は考えています。

ただし、自由な働き方への憧れだけで飛び込むと甘くない、というのも事実です。1000時間の勉強と、最初は高くない給与。それを理解した上で「それでもやりたい」と思えるなら、ぜひトライしてみてほしいです。

まずは情報収集と、無料カウンセリングのような小さな一歩から始めてみるのがいいと思います。

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