この記事ではM1(Apple Silicon)搭載のMacでDockerのLinux(Ubuntu)環境を構築する方法を解説します。
Docker Desktopをインストールする
今回はDocker Desktopを使用して環境構築をしていきます。
以下の公式サイトからApple Chip用のDocker Desktopをダウンロード&インストールしてください。
Dockerイメージのプル
ターミナルを開き、以下のコマンドを入力してUbuntuイメージをプルします。
docker pull ubuntu
このコマンドを実行すると、Dockerはデフォルトで適切なアーキテクチャのイメージを自動的に選択します。
M1 Macの場合、ARM64アーキテクチャのイメージがプルされます。
Dockerコンテナの作成と実行
ターミナルで以下のコマンドを入力して、Dockerコンテナを作成し実行します。
ここではコンテナ名を”ubuntu_container”としています。
また、-it
オプションでインタラクティブモードを有効にしています。
docker run -it --name ubuntu_container ubuntu
インタラクティブモードは、Dockerコンテナ内で対話的にコマンドを実行できるモードです。
このモードを使用することで、ターミナル上で直接コンテナ内のシェルにアクセスし、コマンドを入力して実行することができます。
これで、M1 Mac上でDockerを使用してUbuntu環境を構築することができました。
コンテナを停止するには、exit
コマンドを実行します。
再度コンテナを実行する場合は、以下のコマンドを使用します。
docker start -i ubuntu_container
インタラクティブモードでLinuxコマンドを実行してみる
pwd
このコマンドは、現在の作業ディレクトリを表示します。
ls
このコマンドは、カレントディレクトリ内のファイルとサブディレクトリを一覧表示します。
mkdir test_directory
このコマンドは、カレントディレクトリ内にtest_directory
という名前のディレクトリを作成します。
ls
でディレクトリが作成できていることを確認したら以下のコマンドで削除します。
rmdir test_directory
以下のように出力されていれば成功です。
root@a0d833b7c6a2:/# pwd
/
root@a0d833b7c6a2:/# ls
bin dev home media opt root sbin sys usr
boot etc lib mnt proc run srv tmp var
root@a0d833b7c6a2:/# mkdir test_directory
root@a0d833b7c6a2:/# ls
bin dev home media opt root sbin sys tmp var
boot etc lib mnt proc run srv test_directory usr
root@a0d833b7c6a2:/# rmdir test_directory
root@a0d833b7c6a2:/# ls
bin dev home media opt root sbin sys usr
boot etc lib mnt proc run srv tmp var